ふつうは口唇やそのまわりに小さな水ぶくれができることが多いので口唇ヘルペスとも呼ばれます。
医学用語ではヘルペスとは水ぶくれの集まりのことをいいます。
単純ヘルペスウイルスが原因でおこり、親子、夫婦などの親密な間柄で発症することが多く、”愛のウイルス”と呼ばれたりしますが、感染力が強く、直接的な接触やタオル、グラスなどを介しても感染します。
単純ヘルペスには口唇、顔面にできる1型と性器にできる2型の2種類があります。
どちらも体の抵抗力や免疫力の低下が原因で発症し、風邪で熱が出た時にみられることが多いので〈熱の華(はな)と呼ばれたりします。
風邪以外にも紫外線、疲労、胃腸障害、ストレスなども誘発因子となります。
抗ウイルス剤の内服か外用です。早くに治療を開始すればほとんどが問題なくすぐに治ります。
一般的には内服薬の種類によりますが、1日に5回(3時間おきを目安に)5日間(ゾビラックスなど)あるいは1日に2回(朝・夕食後)5日間(バルトレックス)だけウイルスの増殖をおさえる薬を飲みます。感染を併発している場合は抗生物質や消炎剤の内服も必要です。
水ぶくれができる前のムズムズ、チクチクなどの再発の兆しを感じとれれば早めに内服を開始できるので治りもぐっとよくなります。
しかしながらこれらの抗ウイルス剤の内服は皮膚上で暴れているウイルスの増殖を抑えるだけでウイルスを完全に死滅させることはできないので、ウイルスは再び神経を伝わり神経節(神経の根元)に戻り、潜み、生き続けるので再発します。
再発を繰り返さないために、日頃からバランスのとれた食事をとり体力をつけるように心がけましょう。
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