”青春のシンボル”はいいけれど、
放っておくとあとが残ります。
思春期以降、男性ホルモンの影響で皮脂分泌が活発になると同時に毛穴が角質でふさがれて毛穴の中に皮脂や角質がたまるのがにきびの始まりです。
顔、背中、胸などの皮脂分泌の盛んな部位にできやすく、はじめ白いぽつぽつ(白色面ぽう)ができます。
時間がたつと黒くなるもの(黒色面ぽう)もあります。これらの面ぽうがニキビ菌により細菌感染を起こし赤くはれ膿(う)んだものがにきびです。
デコボコなにきび跡や色素沈着〈しみ〉を残すことも多く取り返しのつかないことになりかねません。
そこで日頃から注意すべきスキンケアを書き並べてみました。
1日に朝、寝る前の2回は洗顔しましょう。
(思春期で脂性肌は夕方も!)
必ずきれいに洗った手で石鹸を十分に泡立て、ぬるま湯で丁寧に洗顔しましょう。
気になっても触らないようにして下さい。
たいていの場合は手がきたないので、頬杖(ほおづえ)をつくのはやめましょう。
爪を立ててにきびをつぶし膿をだしたりすると、あとが残りやすくなりますので気を付けて下さい。
ゴムやピンでとめたり、カチューシャをするなど髪が顔に触れないようなヘアスタイルにしましょう。
普段はなるべく目元のラインと口紅だけの
ポイントメイクにするよう心がけましょう。
もしファンデーションをした際には早めに洗い落とすようにして下さい。
脂っこいものは皮脂の分泌を増やし、
甘いものはビタミンB群の不足を招くので控えめに。
コーヒーは胃の粘膜を荒らし、胃に負担がかかるため、けっして飲み過ぎないように。
コーヒー好きの方はなるべくカフェ・オレにして飲むようにしましょう。
香辛料とお酒もほどほどにして下さい。
普段からなるべくさっぱりとした和食を食べ、
野菜と果物をしっかり食べてビタミンを多めにとりましょう。
ストレスはため込まず発散させ、寝不足にも気をつけましょう。なるべく1日に6時間は睡眠をとり、規則正しい生活をして下さい。
たばこに含まれるニコチンはビタミンを分解します。
タバコはやめましょう。
肌色が悪くなり、しわ・シミも増えやすくなり、肌の老化をも招きます。どうしてもやめられない方は禁煙外来を受診しましょう。
タバコをやめるための”チャンピックス”というファイザー製薬の薬が保険適応になっています。
かさつきがちな肌にもにきびはできます。
敏感で皮膚のバリアー機能が低下しているため外的刺激を受けやすくなるせいです。
女性の場合は生理前になると皮脂分泌をうながす働きのある黄体ホルモンが分泌されるためににきびが悪化しやすくなります。
炎症が進んだにきびにはニキビ菌の増殖を抑える抗生物質が必要ですが、これには塗り薬と飲み薬があります。
塗り薬の新薬は”ディフェリンゲル”(外用レチノイド)です。この薬は効きます。
毛穴が詰まった白にきび、赤くなって炎症を起こした赤にきび、さらには毛穴がふさがれて酸化して黒くなった黒にきび(面ぽう)にも良く効きます。
この薬の薬効成分=アダパレンは海外では”しみ”にも認可がおりているので、にきびあともうすくなる事が期待できます。
ただ少し刺激が強いので、寝る前だけ、そして始めは薄めに塗るようにします。
少しかさついたり、ヒリヒリしたりするかもしれませんが、慣れてきたら少しずつ多めに塗るようにしましょう。
さらに、新しい薬がベピオゲルです。
肌が多少なりとも、荒れやすいですが、抗菌作用とピーリング作用がある過酸化ベンゾイルという成分が入っています。
白ニキビ、黒ニキビ、目に見えない微小面ぽうまでも改善します。
さらに、ディフェリンゲルとベピオゲルの合剤であるエピデュオゲル、クリンダマイシンゲルとベピオゲルの合剤であるデュアック配合ゲルも登場しました。
マットな(平らな)肌を演出します。
従来からある良く効くぬり薬では、ダラシンTゲル、アクアチムクリーム(軟膏)、ゲンタシンクリーム(軟膏)、イオウ・カンフルローションなどがあり、肌の状態を診ながら、少しずつ処方を変えていきます。
また肌荒れを防ぎ、皮膚の抵抗力を高めるためにビタミン剤も補助的に処方します。
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